コンサート
息切れした古いオルガンを踏み踏みする巨大な犬が漏らすかぼそい声。JONとはこの毛の抜けたデブのわんちゃんのことで、犬の暮らしや近所の猫のこと、おやつの時間のことなど、極端に内容の乏しい歌詞が、とてつもない自信をもって歌い上げられる。このともかく不条理なパフォーマンスは、不思議で、可笑しい、そしてちょっとばかりノスタルジックな雰囲気に観客を沈めこむ。
1972年生まれ、上原ショウコは幼少のころからテレビを真似て歌い始める。両親にクラシックピアノを習わされるが、教室にはしぶしぶ通っていた。初期のパフォーマンスでは、牛の模様のパジャマで登場、1997年からは、合成毛でできた巨大な狼のコスチュームを全身にまとい、JON(犬)と命名、飼い犬をテーマにしたレパートリーの延長として納得される。4枚のアルバムを発表、最新の「へっこむディスク凹」はレーベル円盤からリリースされている。
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