ダンス
ハイハット、腕に巻きつけた鈴、床に置いたサンプラーとリズムボックスといったミニマルな舞台設置で、謹成祝花は、演劇やリトミック、フラメンコの様式を取り入れた、独自の表現主義を展開する。舞い踊る動作の一つ一つは呼吸のように自然である。哀歌を受け止めるマイクのコードに縛られながらも、解放されて行く身を投げ、シンバルに襲いかかる。こうして静かな暴力と繊細な抱擁がつながり合う。
60年代に茶道の講師の娘として生まれ、謹成祝花はまず絵画に挑戦するが、踊りたいという欲求が直感的に沸き、舞踏家・大野一雄の稽古場に通う。2003年には、ノイズ音楽家のマルキドや歌手の樹下敦と実験的な共演を重ねる。このグループの活動は1年しか続かなかったが、これによってダンスと音楽の融和への視野が開かれ、以後、謹成祝花は一人でこの展望を果たすべく邁進している。 |